Satén養生記「茶は養生の仙薬、延齢の妙術・・・」抽出舎 Owner Barista 藤岡 響 | cafemagazine

Coffee Break

Satén養生記 第一話「茶は養生の仙薬、延齢の妙術・・・」

By  | 

Satén 養生記 
第一話「茶は養生の仙薬、延齢の妙術・・・」

 
初めまして。
抽出舎のOwner Baristaの藤岡響と申します。
この度、JR中央線西荻窪で日本茶スタンド Satén Japanese Tea という店をオープンいたします。

カフェマガジンさんでオープンまでの様子をお伝えできればと思います。
個人的にはブログはあまり読みません。
そしてこのような事を言うと誤解を生みそうですが、ブログというのはどちらかというと苦手でございます。
たまに見るのはがんこラーメンのブログとか… 華やかな世界とは無縁でございます。ほどよく暇つぶしにでもご覧いただければ幸いです。

今回タイトルは Satén養生記 とさせて頂きました。
冒頭から何やら辛気臭い感じするなぁと思われた方もおられるかも知れませんが、、、 鎌倉時代の代表的な医学書のひとつ「喫茶養生記」から取らせて頂きました。今回、専門的な部分や危険を伴う解体以外は内装や外装など自分達でできるところを行なうことにしています。施工前の養生をしていたりでバリスタ業務をしておりませんので、まさに養生中なのでございます。慎んでブログをしたためさせていただきます。

今回は初回ですので自己紹介からさせて頂きます。
私、藤岡は約12年程バリスタという職業に従事しています。アルバイト時代を含めますと多くの店舗の立ち上げに参画しておりますが、代表的な店舗をあげさせていただくと表参道のパンとエスプレッソと、CaféKitsuné、BLUE BOTTLE COFFEEなどが伝わりやすいかと思っております。
 
直近の BLUE BOTTLE COFFEE では、清澄白河の一号店の立ち上げから三年間勤務し、トレーナーとしてバリスタの育成に携わらせていただきました。

20代の頃より自らの店を開業したいと考え、朝から深夜まで掛け持ちをしていた時期やエネルギーの集約された立ち上げに執着していた時期など、振り返るとそのどれもが貴重な体験で現在の糧になっているのではと感じます。
華やかに思われるかも知れませんが決してそんなことは無く、さまざまな回り道をし、怠惰な人生を送ってきたと常に自問自答しております。

バリスタという仕事では悩むことは常にあります。
 
 

しかし、うまくいかないから楽しい仕事でもあります。
 
 

自分が通いたくなる様なお店を増やして行く事、育て、伝える事
 
 

自らも常に妥協する事なく挑戦し、本質を追求する仕事に徹する事

 
 
今回、独立を機にクラウドファンディング、ブログといった私の性格では全く考えられない挑戦をしております。まさに奇行であります。しかしながら軸はブレていないつもりです。
是非よろしければお力添えいただけますと幸いです。

こんな私のたわいもないブログでございますが、これからバリスタを目指す方やカフェを開業したい方などの少しでもお役に立てれば幸いです。

オープンまでの短い間ですが暖かく見守って頂けますと助かります。
宜しくお願い致します。

次回からは実際に店が出来ていく様子やこれまでの紆余曲折をお伝えできたらと思います。

全く関係ありませんが、最後にがんこラーメンのブログ風の締め方で今回を締めくくらせていただきます。

それではまた。

太”郎
 
 
クラウドファンディングページ
https://www.makuake.com/project/saten/ 
 
 
 
会社紹介について
(株)抽出舎という会社を日本茶の小山和裕さんと共に立ち上げました。
長くバリスタという仕事に従事する中で、海外の模倣ではなく、新たな型を発信して行く必要性を感じ、日本の文化との調和、日常に根差した店作りを目指したいと強く思う様になりました。

日本茶、珈琲など飲料は水を介して抽出されるもの。
生きるには水でよい。人は何故、抽出という工程を経るのだろうか。
抽出とは水に愉しみを与える事、嗜好とは人を時に迷わせ輝かせるもの。

抽出舎では「水と共に愉しみ抽出を哲学する」という理念を掲げ、抽出を行う淹れ手として利を生み出し、継続させていく事を目指していきます。
店舗運営だけでなく、小売、店舗プロデュース、コンサルティング、トレーニング等、多角的に行っていく所存でございます。
 
 
店舗について
茶店、織物を意味する日本茶スタンドSatén Japanese tea を四月下旬に西荻窪にオープンさせます。サテンには出会いやご縁を紡いでいく事、昔から日本の憩いの場として存在していた茶店(茶屋)を見直し、日本国内だけでなく海外にも新しい型を提案していけたらと思い名付けました。死語では無くカッコいい言葉として世代問わず使って頂けたらと思っています。
日本の古き良きものを見直し発信していけたらと考えています。