Saten Japanese tea | cafemagazine

こだわりコーヒー(Uncompromising quality coffee)

Satén Japanese tea

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2018年4月23日、西荻窪駅から徒歩5分程の場所にオープンした、コーヒーやお酒も楽しめる日本茶専門店。

吉祥寺の日本茶&コーヒースタンド「UNI STAND」を運営していた小山和裕さんと、ブルーボトルコーヒーのバリスタトレーナーだった藤岡響さんのお二人が立ち上げたこちらのお店。

お茶のバリスタ「茶リスタ」という名称を自ら作り出し、お茶の淹れ手として業界に新たな風を吹かせてきた小山さんと、バリスタとしてコーヒー業界を牽引してきたお一人でもある藤岡さんは、”こだわり”という部分で共通する点が多く、日本茶の魅力や可能生をもっと広めたいと一緒に手を組む事に。

「お茶の文化は昔からあり日本茶を飲む事は当たり前の事で、もう何百年も前から日常に溶け込んではいるが、コーヒーのように産地や抽出方法などまで目を向ける人はまだまだ少ない。身近に生産地もあって実際に素材も見る事が出来るという恵まれた環境は、バリスタの視点から見るとすごくもったいない事で、素材としてとても可能性がある」と語る藤岡さん。

また小山さんも「コーヒーは”バリスタ”が身近にいる環境のお陰で、産地や焙煎、使っている器具まで興味を持ってもらえるが、お茶はまず淹れ手が圧倒的に少ない事もあり敷居も高く感じてしまうのが実状。また、コーヒーは自由度が高く、幅も広いのでお客様が選べる環境だが、日本茶は伝統というものに縛られている感がありまだまだ選択肢は少ない。伝統は良いもので守らなきゃいけないものだが、そこが枷になって新しい事にチャレンジ出来ないような風潮を打開したい」と語る。

続けて「日本茶は急須もほぼ一つの型しか浸透していない。種類が少ないので淹れ方の幅も狭く、コーヒーのように種類が多ければ淹れ方の幅も広がるし楽しみ方も広がる。例えばここにある平型急須は、お茶っ葉が均等に広がって出しムラがない事や、口が広くて冷めやすいので2煎目3煎目に繋げやすいなどの特徴がある。”お茶を淹れる”という行為そのものにも興味を持ってもらえたら」と話す。

専門的な部分以外は藤岡さんが自身でDIYしたという、和を基本に北欧のテイストが加わった温もりのある店内は、手漉き和紙のカウンターや布クロスの壁、昭和テイストなベルベットのベンチシートなど、今ではなかなか使われない素材を使用し、年齢問わず心地よい空間となっている。またL字型の店内は中央にカウンターがある為、どこにいてもお二人が見えつつ、席によって距離感が様々な為、丁度良い距離感が保たれているのも良い。また以前居酒屋だったお店の歴史を引き継ぐべく、一部壁や柱などそのまま再利用されていたりと、地元で愛されてきた空間へのリスペクトも感じる事ができる。

茶葉に関しては、8、9県から10農家さん程のお茶っ葉をシーズン毎に変えていくとの事。ちなみにコーヒーはCoffee Wrightsの豆を使用している。

メニューはシングルオリジンの日本茶をはじめ、抹茶ラテやほうじ茶ラテ、また焙じ茶コークや煎茶トニックといった斬新なものまで揃える。またアルコールも有り抹茶ビールなるものも。もちろんコーヒーもエスプレッソやカフェラテなども楽しめる。

ちなみに店名の「saten」とは、出会いやご縁を紡いでいくような、織物の”サテン”と、日本の憩いの場として存在していた”茶店”から付けたもの。

小山さんは感覚でスキルを上げてきた所謂感覚派。一方藤岡さんは言葉で説明しにくい部分を細かく紐解いていく理論派。そんなお茶のスペシャリストと、コーヒーのスペシャリストのお二人がタッグを組み、現在進行形で日々研究・進化しながら日常に溶け込むスタイルを追求し、西荻窪から日本国内だけでなく海外にも新しい型を提案していく、今後も楽しみなお店。
 
 
 
Satén Japanese tea

Address:東京都杉並区松庵3-25-9
TEL: 03-6754-8866
FB: https://www.facebook.com/saten.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/saten_jp/
Regular holiday: 月曜日
Time: 10:00~21:00
 
※店舗情報は取材時の情報になります。
最新の詳細に関しては店舗に直接お問い合わせ下さい。
 

左から 藤岡響さん と 小山和裕さん
Interview,Writing & Photography : Takashi Inoda
 
 
藤岡響さんのお店OPENまでのBlogはこちらから⬇︎
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