鈴鵠(すずくぐい) | cafemagazine

こだわりコーヒー(Uncompromising quality coffee)

鈴鵠

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湘南の鵠沼海岸駅から商店街を海方面に歩く事4分の場所にある、格子戸の扉が印象的なお店「鈴鵠(すずくぐい)」。

オーナーの谷尾さんは、新宿の亜麻亜亭という老舗の喫茶店で働いた時にドリップコーヒーに触れコーヒーに興味を持ち、お店にはエスプレッソマシンが無かった事からその後は様々なカフェなどで経験を積む事に。中でも六本木にある「DOWNSTAIRS COFFEE」では、ラテアートの世界チャンピオンと一緒だった事もあり、本格的にラテアートにのめり込み、大会などにもチャレンジしながら腕を磨いた。その後、幾つかの有名店の立ち上げに携わり、深煎りから浅煎りまで幅広く学んだのち、自分のやりたい事を形にしたいと、2019年3月に湘南の鵠沼に自身のお店をOPENさせた。

昔から海沿いの街に魅力を感じていた為、お店をやるにあたり湘南の街が候補としてあり、どうせなら “自分が住みたい街でやりたい” と探していたところ、少し落ち着いた雰囲気のある鵠沼海岸で、たまたま物件が空いた今の場所を見に行った際に一目惚れ。

駅からお店までの商店街の雰囲気がとても気に入り、海までの途中にポツンとコーヒー屋さんがあったらいいだろうなと思った事、さらに “鵠沼海岸はチェーン店が流行らない” というのを聞いた時に、この地で挑戦しようと決意。

基本は地域密着で地元のお客様が多いが、週末は観光客も含めわざわざ遠方から来てくださる方も多いのだとか。

店内は「和」のテイストを基調として構成されているが、サイバーパンクな雰囲気を醸し出すエスプレッソマシンなど、全てが “和” という事ではなく、喫茶店でも古民家カフェでもない、あくまでも「コーヒースタンド」としてのこだわりを感じる事ができる。また店名の「鈴鵠(すずくぐい)」とは、”鵠沼から鈴の音のように「チリーン」と色々な情報を発信出来ればいいな” という思いから付けられた。

日本の文化を大事にしたいと、大和言葉だけを使い日本の伝統を守るという意味も込めて敢えて”COFFEE”という言葉を店名に使わなかった事で、外を歩く人から「ここはお蕎麦屋さん?お寿司屋さん?」などの声が聞こえて来る事も多いが、「コーヒー屋ですよ!」と話しかける事でコミュニケーションを図れるので、この店名にして良かったと語る。

一番最初にコーヒーに触れたのはドリップだったが、ハマったきっかけはラテアート。未だにコーヒーをラテアートで提供する事に、”しっかりコーヒーと向き合っているのか?” などの否定的な意見もあるが、自分がそうであったように、ラテアートをきっかけにコーヒーを好きになってもらえる人が一人でも増えたら嬉しいと語る。

様々なラテアートの大会で優勝などの受賞暦も多く、コーヒーを淹れる際にはお客様に写真を撮られる事も多い。「私自身を撮られるのは苦手ですがラテであれば大丈夫です!」と優しい笑顔が印象的なオーナーの谷尾さん。

海への散歩のお共として最高のコーヒーをおもてなしてくれますよ。

Interview,Writing & Photography : Takashi Inoda

※オーナー様のお写真は、撮影の為一時的にマスクを外して撮影させて頂きました。

 

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